TIPS.960 不適切にもほどがある

960.昨年大ヒットしたクドカンさん脚本の地上波ドラマ。
今、TVerで配信されてます。
一部は配信終了した回もあるみたいですが、まだ最終話まではこれからの配信なので、十分楽しめると思いますよ。

OyZは地上波では見てなかったので、TVerで初回から見ることにしました。
ご存じの方も多いと思いますが、昭和61年から令和6年にタイムスリップした主人公が巻き起こす、ミュージカル・コメディーですが、昭和の世界にいる主人公と令和の現在とで携帯電話で会話できるなど、結構無理のある描写も多いものの、昭和から現代にスリップした主人公が味わう様々なギャップを、これは適切に表現していると思いますね。
スマホはツルとしたやつ…ですし、Bluetoothイヤホンは耳からうどんかひじきを垂らしている…には笑いましたね。

バック・トゥ・ザ・フューチャーをリアルで見たOyZですが、もうそんな映画知らないという世代も多いでしょうし、タイムマシンはまだ実現していませんが、タイムスリップする物語はヤマほどありますよね。
不適切…のタイムマシンは、都営バスを改造したモデルで、38年間を行き来するのみで、まだ完成度は低そうですが、まあ、OyZが生きている間にタイムマシンができるとは思えないので、あくまでエンタメの世界ということで、何でもありです。

令和も7年となり、昭和は遠くなりにけり…ですが、最大の違いはコミュニケーション手段。
駅の伝言板は見なくなりましたし、電話で友達と会話することもまあないですし、手紙を出すこともほぼないですよね。
でも、アナログのコミュニケーションは、ゆっくり向き合える気がします。
SNSはいろんな弊害が指摘され始め、問題の多いメディアになってしまってますが、これも完成度が低いのを理解して使わないと、困ったことになりますよね。
OyZはSNSの現状を次のように理解しています。
インターネットという道路インフラができ、SNSという車をつくり、みんな自由にどこへでも行ける(つながる)様になったけど、まだ運転免許はないし、道路に信号もないし、道路交通法ができていない。
過去の規制やモラルだけでSNSを制御しようとしても無理ですよね。
SNSで流れてくる知らない人の書き込みは、すべてフェイクかもしれない…と思えばいいだけなんですけどね。
要は、知らない場所の見通しのない交差点は、一旦停止か注意して侵入しますよね。
詐欺が横行したり、偽情報や闇バイトなど、そしてとにかくアクセス数を稼げばお金になるとなると、どんどん訳のわからない輩が集まってくる。
まあ、GAFAに従来の経済活動を超えて、地球レベルの視点に立ち、人々の平和で安全な生活に寄与する、国や政治のレベル以上の志しが必要と思います。

ちょっと話が脱線気味ですが、38年前の不適切男は今の時代を嘲笑うかのような発言を繰り返しますが、根っこのところでは現代人が忘れてしまった、人への愛情を大切にしています。
そして、職場ではXXハラスメント(チョメチョメハラスメントではないですよ!)、個人情報保護、コンプラにセキュリティーとがんじがらめになってしまい、そうしたことに対応するコストが膨大になってきている。
個人情報だから教えられません…は、ていの良い断り文句に使えますが、ほとんどの人の顔が消された群衆の写真は、ホロコーストかゾンビ集団のように見えてしまいます。
38年前はどんな環境であっても自由に写真を撮ってましたね。
カメラ持ってると撮ってくれと言われることも多く、住所を聞いて後から送ってあげたなんてこともやってましたね。

そして、不適切…は、タイムマシンパラドックス(過去に遡って未来を変えるような行為はできない)をどう切り抜けるのかという、禁断の領域にはいっていくのでしょうが、私達は今の時代ですでに使えるタイムマシンを持っていることを忘れないでくださいね。
そう、前にも書いた気がしますが、カメラはタイムマシンなのです。
あまり街を撮らない方は感じないかもしれませんが、特に東京は街がどんどん変わり、なくなっていくものもたくさんあります。
その時を止められる写真は過去の世界に戻ることができますし、その時その場所にいた記憶に繋がります。

タイムマシンで未来に行きたいと思いますか?
OyZはそうは思いません。
まだ見ぬ未来にワクワクする…、そんな気持ちを台無しにすることはないですよね。
やっぱりタイムマシンはいらないか…と思ってしまいました!
20201024-DSCF5015.jpg

この記事へのコメント