TIPS952〜夏もそろそろ…

952.もはや9月です。
8月はいろいろ忙しく、ブログアップは全くできませんでしたね。
撮影もほとんど行けておらず、撮れ高も上がってませんし、どこか行こうにも暑くてやる気が削がれてしまう…。
それに関西の暑さは関東と比べてしつこいですからね〜!
この二三日も関東は涼しそうですよね。
こっちは全然夏です!
もう9月もだいぶ進んできたのに、いいかげんにしろよ〜という感じですね。
まあ、そんなこと言っててもしょうがないし、久々のコンテンツアップに文句ばかりではしょうがないので、ちょっと、最近の話題からです。
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先週末に神戸の相楽園のライトアップイベントに行きました。
まあこのイベントは初めてだったので、どんな雰囲気なのか、見どころはどこかなどロケハンも兼ねて…の感じです。
相楽園は元神戸市長小寺謙吉の先代からの本邸に作られた庭園で、兵庫県庁のすぐそばにある神戸を代表する庭園…。
といっても、神戸は港と異人館くらいしか知らないよ〜という方がほとんどでしょうし、かく言うOyZもあまり行ったことがなかったところです。
東京の大名庭園と比べると個人のお屋敷規模ですので、それほど広くはなく、六義園の1/4くらいの感じですね。
でも、そのコンパクトな日本庭園の中に、何でもありでいろんな景観が詰め込まれているという感じ。
移築されたハッサム邸やその隣には結婚式場まであって、なんだか詰め込み過ぎのテーマパークのような感じです。
唯一スケールが大きいのはシンボルツリーの樹齢500年と言われる楠ですが、ツツジやモミジがぴったり合いそうなスケール感なので、コンパクトな箱庭感を作るようなライトアップはうまくハマりそうです。
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ロケハン兼ねるのでかなり早くから行ってみました。
お昼過ぎから少し強い雨が降っていたので、雨の情景も期待できるかと思いましたが、夕方には上がってしまいましたね。
でも雨のおかげで、17:00まわってもほとんど人がおらず、スタッフが準備に追われてウロウロしているだけ。
これは人の少なさも期待できるか…?
2日間だけのライトアップですので、スタッフ総出でライトをセットしていくようです。
竹筒の中にLEDを仕込んだり、行灯に電球を入れたような灯りもありますが、ほとんどがローソクを点火して小さなポットに入れていくような灯りばかり!
よく100均で売っているような、小型の丸く平たいトレーに入れられたろうそくですので、これはセットしたり火の管理も大変です。
もう手作り感満載ですね。
なんかそういうところは、都内で見る大規模なライトアップイベントと比べて親近感がありますね。
そしてもちろん三脚も使い放題です。
そりゃあ通路の真ん中に立てたり、狭い通路を塞ぐようなことをしてはいけませんが、暗くなる時間の撮影ではありがたいですね。
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日没前から園内にいるのはほとんどがカメラマンです。
ちょうど夕暮れ時間になると西側の空が赤くなってきたので、これは夕日も絡められるかもと、期待感が盛り上がってきます。
徐々に人も増えてきて、それでも半分はカメラマンと言う感じですが…、浴衣の女子もちらほらでどんどん暗くなっていきます。
最初は夕焼け空も望める上り坂になったメインストリートで、和傘と竹筒のライトアップ。
歩く人をうまく隠すようNDフィルターの出番です。
SSは15〜25秒位ですので、歩いている人はほとんど消えますが、立ち止まって写真を撮ろうとしている人はバッチリ写ってしまいます。
歩く人が薄く流れていくようなイメージが撮れないかなぁ〜と思いましたが、なかなかSSの選択が微妙なうえ、スーッと通り抜けてくれる人があまりいません。
やはりうまく人を絡めるには演出が必要ですね。
一瞬きれいに夕焼け雲がピンクに染まる瞬間があったのですが、ライトセーバー持った警備員がゆっくり横断していきます。
アチャー…!
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その後すぐに夕焼けは消えてしまいましたね。
まあ、そんなもんです!
和傘の前で長居しすぎて、まだまだ庭園の奥にスポットがいっぱいありそうなので、急いでリサーチに行きます。
なかなか趣向を凝らした他にないライトアップオブジェがあちこちにあるのですが、いかんせん通路が狭すぎ〜!
三脚立てる余裕が殆どありません。
でもほとんどがろうそくのそれほど明るくない灯りですので、手持ちではかなり厳しく、通路に並べられた灯りもいい感じなのですが、なかなか三脚立てられるポジションが見つかりません。
うーん、これはもっと早くからこのポジション探しをするべきだったか…!
でも夕日と和傘のコラボもじっくり行きたいし…、二兎は追ってはいけませんね。
庭園中央には大きな池が有り、その水面に灯りが浮かんでいるのですが、これまたどこからどう撮ればよいのやら、通路は狭いし植え込みに隠れたり、そして園の向こうにある巨大なビルをどう隠すかなど、なかなかハードルの高い撮影になってきました。
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ちょうど芝生広場では六甲国際写真祭のトークイベントもやっており、ほんとにコンテンツは盛り沢山でした。


ストリートフォトを撮られているお二人の写真家のトークショーですが、「誰でも撮れるような写真は撮らない…」と言われた一言が突き刺さりましたね。
ストリートですがお二人共人が被写体ですので、ほとんど盗撮に近く、警察に連れて行かれることも多々あるとか…!
公共の場ですので写真を取ること自体は違法ではないのですが、カメラを向けた人の反応次第では訴えられることもあるし、殴られたこともあるとか。
そのリスクを承知で撮る写真には、迫力を感じます。
一瞬で被写体の人とどういう関係性を築くか…、人間性に関わってくる部分だと思います。
まあ、こうした写真家の作品を見て話を聞くということがいかに大切か、自分から進んでそうした場所に行くことが前に進む一歩だということが身にしみましたね。
東京以外の街ではなかなかこうしたイベントに参加できる事が少なく、真剣に探さなくてはいけない中、今回のライトアップイベントでたまたま最後にたどり着いた会場で、いい話を聞けたと感謝しています。
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6時過ぎから8時半頃までたっぷり2時間半。
結構疲れたしお腹も空いてきたので、そろそろ撤収です!
帰り際に最初にいたメインストリートを覗くと…、誰もいない!
もう一度撮るか…!という話もありましたが、まあここは大人の判断でご飯食べに急ぐことになりました。
そう、まあ、夕日と和傘は撮りたかったので、それは良いとして、夕日が終わればさっさと移動してまだ人の少ない時間に奥の庭園で良い場所を探して歩いたほうが良かったですね。
そして終了間際に一番混雑していたメインストリートに戻って、ゆっくり人のこなくなったところで写真を撮るのが正解でしょう。
来年の作戦は決まりました!
と言ってても、また現場でなにか気になるものを見つけてそこに居座ってしまうのもカメラマンの性なんですけどね…。
まあ、花火も含めてだいたいこうしたイベントも、3年目でなんとか納得行く写真が撮れ始めると言われますね。
ロケハンと、現場を踏む回数が大事というわけです。
今回もご一緒いただいた皆様、お疲れさまでした。
それぞれの課題を抱えて、また来年ですね! 




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