TIPS951〜人生が変わる瞬間

951.ゆるもやカメラの企画をやっていて、何度か人生が変わる瞬間を見てきました。
ちょうど先週末三連休は東京カメラ部の写真展が渋谷ヒカリエで開催されていて、行かれた方も多いことでしょう。
今回のトピックスは、その10選のなかにいつものメンバーのHさんがいることです。

いつもよく写真を一緒に撮りに行っていたメンバ−が、こんなすごいことになるなんて…!
おめでとう!大きく人生が変わったことでしょう。
Hさんと初めて会ったのはもう5年前かなぁ〜?
みんなで巡った撮影ツアーに、コンデジ持って参加していた記憶があります。
どちらかと言うと、カメラあんまり興味ないんですよね〜…という感じ。
そんな彼がどう化学変化していったのでしょう。
次に会ったときは一眼持っていたかなぁ〜?
その次は長玉白レンズ…!
いつの間にか、ゆるもやではなくガチバリの方にシフトしていったような感じです。
何かをきっかけに、写真の持つ魅力にハマってしまったのですよね。
きっかけは多分、みんなで撮影に行って楽しかったこと…。
色んな人のいろんな視点に刺激され、みんなの撮った写真を見て、もっとこんなのがいいなぁ〜と考えたこと。
みんなの持ってる道具を比較研究して、何が自分にとってのベストかを見極め始めたこと。
その道具を使ってよりよい瞬間を狙うため、いつ何処にどんな条件のときに行くのか、ロケハンとシミュレーションを重ねたこと。
なんと言っても面白かったのは、免許は持ってたけど全くのペーパーだったのに、新月の休日前にはカーシェアの予約を入れる常連になってしまったこと。
そして、撮影に行くためには真っ暗な峠道をおっかなびっくりでハンドル握ってたのが、えーいもうどこでも行くぞーとなってきたこと。
さらにもっともっと大きな変化は、心の中の拠り所となる場所や、かけがえのない大切なものを見つけることができたこと!
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Hさん以外にも人生が変わった人はいっぱいいます。
人生のパートナーを見つけた人は…!何組だっけ?
OyZがテーマとしている「写真と暮らす」ことを、いつの間にか当たり前のようにやっていて、次の週末は何処に行くかどんどんスケジュールが埋まっていってしまう…!
欲しいものは何…と聞かれて、まず最初に出てくるのがカメラ用品だったり、新しく発表されたカメラだったり…!
カメラ持たずに丸腰で出かけることがなくなったり…!
星空や花や飛行機や電車に詳しくなった…なんて人もいますよね。
写真を撮る、撮らないの差はどんどん広がっていくのですよね。
写真を撮るようになって、物の見方や感じ方、そして想像する仕方が変わってきたと思う方も多いはずです。
東京カメラ部の写真展に行かれた方は、また新しいイメージを大量に吸収できたことでしょう。
どんどん写真撮ってシェアして…というのもいいですよね。
人間の心のシャッターなんていい加減なものなので、感動したことは覚えていても、どんな映像だったかは忘れてしまいます。
忘れると言うより、全部を覚えてないのですよね。
記憶は記録ではなく、感じたことの色や断片、一番目を引かれたもの1点だけ覚えているとか…、それが限界なのですよね。
記録のための写真はあまり撮りませんが、写真の中にはすべてのものが…いや、それ以上のものが記録されています。
そしてその記録の中に人生を変えるレシピが入っているのでしょうね。
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写真展とかに行って、人生が変わってしまう方も多いと思います。
今まで見たこともないような風景や瞬間を見せられ、ワ~!スゴイ…!て思ったこともあるはずです。
写真と暮らしている方なら、どうやって撮ったんだろう…と、想像を始めるわけですよね。
すごい…けど向こう側の世界で自分に手が届くものではない…と思ってしまうか、こんなふうに撮ったらできるんじゃないか…と思う、この差は極めて大きい。
自分の暮らしの延長線上にあるのか、無いのかの違いです。
写真と暮らしている限り、すべての写真は自分の生活の延長線上ですよね。
特に東京カメラ部が選ぶ写真はそんな要素が極めて濃いわけです。
普通の生活の中の一コマばかり!すごく身近なわけです。
だから戦場写真や決定的事件写真なんて無いわけですよね。
誰でもが少し努力すれば撮れそうな写真なわけです。
そこも人生が変わるきっかけをつかみやすいところですよね。
そして作家さんたちも会場にいて、一生懸命ゲストのおもてなしをしている。
やはり写真展に行ってその作家の人と話すことは、化学変化の触媒にぴったりなのですよね。
あっという間に虜になってしまったり、もう明日その写真を撮りに行こうとしたり…!

どんなにすごい写真を見ても、これどうやって撮ったんだろう…と、考えることですね。
そして実現に向けていろいろ情報収集していく。
難しそうと思ったことが、実は少しの工夫でとても簡単…なんてこともたくさんあります。
特に写真はある意味トリックも使えるところ。
合成や多重露光ではなく、タイムラプスやHDR、長時間露光や高速シャッターによる肉眼では見えない景色…。
色々なテクニックで表現の幅を広げられることがありますよね。
あとは何を突き詰めていくか…と、ロケハン力…!
これらは地道な努力なわけです。
東京カメラ部10選のHさんも、夜な夜な自転車に乗ってかなりの距離を走ってロケハンしていたとか…。
そういえば、一昨年の東京カメラ部写真展では、ヒカリエまで自転車で来ていたような…。
去年まではすごいなぁ〜と思いながらの観客だったのに、一気に10選に行ってしまったわけです。
今年は出展者として会場にアテンドしていたようですが、見に来てくれた方の、「すごーい」「きれい〜」という言葉に、去年までの自分が重なったことでしょう。
そう、もう後戻りはできない人生の扉が開かれたのですよね。
これからの道のりはまだ見えないかもしれませんが、明らかに今までとは違ったものが待っているはずですし、それに挑戦していくのは自分自身。
さらにすごい写真を撮りたいという欲求と、撮り続けるというプレッシャーに耐えなければなりません。
でも、それも大好きなこと、人生をかけてもいいこと、一緒に支えてくれるみんながいること、そして発想と技術、努力に裏打ちされた10選という実績がこれからの活動の強い味方になってくれることでしょう。
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仲間がいるということ、人が集まれば刺激が生まれ、その中での様々な交流が化学変化につながるということ。
そこから見える世界が変わり始め、新しいイメージがどんどん蓄積され、見えなかったものが見えてくる。
今年の東京カメラ部写真展のキャッチコピーは「世界は発見を待っている。」です。
新しいイメージ、新しい絶景、新しい瞬間、新しい出合…新しい発見!
それを作り出すのは間違いなくみんなです。
写真を撮る誰しもが、新しい発見に向かって被写体を追い求めるわけですから、誰もが次の10選になれるはず。
それは昨日撮った1枚かもしれませんし、今イメージしている今週末行こうとしている花火かもしれませんし、明日帰りの電車の中から撮った夕日かもしれませんし…。
だからいつも、写真は見せないとだめ、出さない写真に意味はない…と言ってる所以です。
出さないと何も起こりません。
起こりかけた化学変化も反応を止めてしまいます。

さあ、次の10選はあなたかもしれません。
人生が変わる経験をするためにも、カメラを持って出かけましょう。
全ては前に踏み出す一歩から。
その一歩が人生を変えるきっかけになることは、間違いないのです!

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