TIPS948〜去年と一緒?

948.紫陽花撮影、進んでますか?
どうも撮れ高上がらないとか、イメージが陳腐化してきているとか…!
関東圏ではもうそろそろ終了のところが出てきているようですが、関西圏はまだまだこれからのところもあり、結構遅くなってる感じです。
でも雨が少なく、かなりくたびれた感じの花が多くなってますね。
ゲリラ豪雨みたいな雨はたまに降ってますが、それでは紫陽花にとって十分な水分にはならないようです。
一度に大量の雨が降っても、ほとんど流れてしまってしっとり感にはつながらないのですよね。
花びらに水滴を乗せるのも、細かい霧雨のような雨が良く、ドバっと降ってもみんな流れてしまって花に水滴感ができません。
やはり湿度感が高く、しとしと降る雨の空気感が紫陽花にはお似合いです。
たっぷり水を含んで膨らんだ花弁が水滴を宿し、そぼ降る雨の中でひときわ鮮やかに緑の中に立ちすくむ…。
そんなイメージになかなかお目にかかれません。
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毎年めぐる季節感の中で花を撮っていると、毎年おんなじような写真撮ってるなぁ…と思ってしまいますよね。
勢い、新しい撮影スポットに行こうと遠出をしてみたり、撮り尽くされてるけど鎌倉あたりなら新しいイメージが見つかるかもしれないと…!
でも、鎌倉は紫陽花の季節がもっとも混雑する時期…。
平日の早朝に行っても、有名スポットは行列で、とても写真をゆっくり撮れる環境ではないのですよね。
まあ、有名どころを外せば、いくらでもひっそりしたいいところがありますけどね。
鎌倉というところは独特の空気感が写ります。
何も考えずに撮ってもだめですよ…!
鎌倉らしい雰囲気、光、影…、そんな物を探すわけです。
まあ、明月院の石段とか、長谷寺の子供地蔵とか、あと、江ノ電ですよね。
そんな誰でもわかるようなものを背景にすれば嫌でも鎌倉感はにじみ出るわけですが、それって空気感じゃないよね…。
見た人に何を見せたくって…、何を訴えたくって…、心に染み入るような表現ができているのでしょうか?
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まあ、毎年同じような写真を機械的に撮ってしまっているような人は、あまりこのブログを読んでくれている方にはいないと思いますが、新しいイメージが見いだせず悩んでいる人は多いはずです。
特に花は毎年同じ場所に同じように、同じタイミングで咲きますからね。
一見普遍的に思えるようですが、さまざまな環境条件を乗り越えて今年も命をつなぐために短くはかない花を咲かせる…、そう思うとまた少し見る目が変わってきませんか?
そして季節の移ろいや、その日の気温やお天気を写し出し、あなたに見てもらうために咲き誇っているのです。
どう…綺麗でしょ…!ってね!
その中でもひときわ綺麗なスターがいるはずです。
よく言ってますが、必ず「撮って〜」と言ってるスターがいます。
なかなか見つからないことがもありますが、背の高い子だったり、ひときわ大きく花弁を広げた子だったり、バランスよくこっちを向いてる子だったり…!
そうした子を見つけるためにも、じっくり時間をかけて歩くことです。
花撮影は老後のカメラ趣味と思われがちですが、ちゃんとやろうとすると結構な距離を歩く体力と、背の低い花をどんな角度からでも狙える柔軟性と発想力が必要です。
写真家には体力、忍耐力、感受性、発想力、観察力、色彩感覚、想像力が要求されます。
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去年と一緒ダァー…と思う方は、テキトーに撮っているからですね。
これは明白です。
あまり考えずに綺麗だから…程度で撮ってしまうと、去年と一緒です。
去年も結構考えたはずですよね。
花撮影は背景が8割とか…、花と何か…副題のとり方が重要とか、光を味方につけるとか…。
イメージの引き出しからいっぱい引っ張り出して、いろいろな人の写真を見て、インスタも頻繁にチェックして、新しいイメージを探したはずです。
でもねー、なかなかそれらを現場で活かすことが難しい。
現場ではいろいろなことが起こって、ゆっくり考えたり、じっくり見たりがなかなかできないのですよね。
暑いとか、蚊が来たとか、お腹空いたとか、次行くよと言われるとか…、まあいろいろありますよね。
何が起ころうが、何を言われようがそこから動けなくなるような被写体…!
そんな被写体を目の前にしたことはありますか?
無いなぁ〜と思われる方は、まだまだ写真と暮らす体験が足りないのかもしれません。
どんな景色でも、立ち止まってしまったり、振り返ったりすることがありますよね。
そこには気になるものがあるはず。
その気になる物、気になったことをじっくり掘り下げたいですね。
そのためにも、忍耐力と体力が必要なのです。
そして観察力ですね。
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まずは被写体にじっくり向き合うこと…、それってどうすればいいの…?
何が気になったのか、何に心動かされたのか、何を感じたのか…、そこを明確にしなければなりません。
言葉で表してみることも重要ですし、それは作品としてのキャプションやタイトルになるかもしれません。
そしてその感動したことをどう伝えるのか…。
写真を見る人の立場に立って、何がどのように見えればその思いを感じることができるか。
見る人に伝わる…、これができていない写真は良い写真とは言えません。
花写真のメインの被写体は当然花ですので、その花の美しさ、可憐さ、色彩の豊かさや造形の素晴らしさは、いい子さえ見つかればなんとかなるはずです。
そう、逆にいい子が見つからないと厳しいですよね。
色あせていたり、枯れかけてしまっていたり、花弁が変に折れ曲がっていたり、元気がなく下を向いてるとか…。
やはりよくお話しているように、花は早めに撮りに行くのがいい…。
いい子は若い子…(花の場合ですよ〜)と言えるのは間違いありません。
若い開花前の蕾が多くても、それはそれで絵になるわけですよね。
そしてそのメインの被写体を引き立てる脇役、背景、光の演出…そうしたものの構成をどうデザインするか!
そこには最近思いついたテーマ性や、気に入ったイメージやマイブームなどが盛り込めるはずです。
背景8割…とよく言ってますが、一旦決まったメインの被写体よりも、背景の配置やバランス、何がどう映り込むか、ボケ具合は適切か、同じ色で被写体を隠していないか、ごちゃごちゃしていないかなど、カメラの位置をいろいろ変えながらいいバランスを見つけていくわけです。
OyZは花撮影に三脚を使うことは殆どありません。
使っても一脚で、いろいろ動いて構図を決めていくので、ひとところに固定するわけには行かないわけです。
自分が動いて、場合によっては這いつくばって、イメージに合うポジションを探さねばなりません。
特に光の演出を入れる場合は、太陽と被写体の位置関係がポイントになりますので、どうしても見上げるポジションを取ること多くなります。
まあ、いろんな写真を見て、いいなぁ〜と思えるものの真似をすることですね。
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まあ、いろいろ言ってきましたが、伝えたいことは何か、それを言葉にしてみる…、これが最も重要なこと。
伝えたいことがはっきりすれば、それをどう表現すればよいかをじっくり被写体と向き合って考える…。
考えてもいいアイデアでないよ〜という方は、イメージが枯渇しているのですよね。
まだまだいろんな写真や映像を見ることが不足しています。
見たことにないものは見えない…!イメージができないと写真は撮れない…!といつも言ってますよね。
特に毎年繰り返し撮るものや、いつも行く場所で撮るものは新しいイメージを作るのが難しく、だからこそ、イメージを創造することのいい練習になるわけですよね。
去年と一緒ダァー…と思う人は圧倒的にイメージ不足と言えるわけです。
行ったことのない絶景スポットで撮る写真は、過去に見た誰かのイメージに引っ張られます。
まあそれでもはじめての場所なので、自分にとっては新鮮ですよね。
でも見る人には、あーあそこね…と言われてしまうと、一気に色あせてしまうわけです。
そんな場所でも自分らしさを出す、自分の世界観を持った写真が創り出せるか…。
まあ、このあたりになってくると、写真家としての永遠のテーマ…と言うことになってきますね。
えー!そんなめんどくさい写真家なんてなりたくないよ〜って?
でもね、努力の多い少ないはあれど、みんなやってることなのですよね。
人気のインスタグラマーなんて、無意識のうちにやってる人も多い。
できるだけ、無意識にできるようになる…、それが写真と暮らす…ということなのですよね。

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