946.「プリウスミサイル」はネットではバズワードになりつつありますね。
UIを変える自動化の良し悪しについて気になっていますが、自動化することによって本質が見えなくなる…のが問題なのですね。
自動化は見えないところでやってくれ…、そのシステムや機器を使う人に自動化されてることを気づかせない…、そうなったら成功だと思いますが、今まで当たり前だった使い方が変わるのはだめだと思います
使い方が変わる程度ではなく、使う必要がなくなる…まで行かないと自動化は未完成ということですね。
現状では、車にしろカメラにしろ、自動化すればその前提条件がついてくるのですよね。
要は設定をいろいろしないといけなくなったり、使う前の作法が登場したり…ということ。
カメラはモード設定をしなければなりませんし、他にも連射速度や記録画素数やISO感度の設定範囲を決めたり…。
プリウスはブレーキを踏みながらパーキングボタンを解除しドライブレンジに入れてからアクセルを踏む…と言う一連の操作が、安全に発進する手続きのはずです。
これ、どこかの順番が違ってはだめなのですよね。
まあ、プリウスはまだ自動運転ではないのでこの程度ですが、ギア入れてクラッチつなぎながらアクセル踏めばよかったマニュアル時代から見ると、手順が増えているわけです。
結局オートにしたことによって、しなければならない決まり事が増えてくる。
これでは本末転倒ですよね。
中途半端な自動化は、余計に使い方が複雑になる…と思うのですけどね。
昔のフィルムカメラにはシャッター速度のダイヤルしかありませんでした。
カメラで設定しないといけないのはシャッター速度だけ!
レンズにはピントリングと絞りリングが付いていて、それを回してピントを合わせ絞り設定です。
写真撮るときに絞りやシャッター速度がいくつかは自ずとわかっているわけです。
車もクラッチ踏まないとギアは入らないし、アクセルいくら踏んでもクラッチ繋がないと動かないし、ギア入れ間違えてるとエンストする…!
要はすべてがわかりやすいわけです。そしてわかっていないとその操作はできないということ!
今は絞りやクラッチがなにかわからなくても写真は写るし車は走る…!
うーん、それではやっぱり機械を使いこなしているとは言えないのでは…?
カメラや車を手足のように使うために、体の一部のような感覚で操作できるようになるためには、原理原則と基本をしっかり押さえておかないとならないということです。
自動化するための余計な設定や手順ではなく、なぜ動くのか、なぜ写るのか…という部分を押さえるということです。
そのためにマニュアルで操作できるようになることは、原理原則を知る近道と言えると思います。
まあ、今更マニュアルミッションの車を練習しろとは言いませんが、カメラは別です。
写真の三要素のお話をしていますが、構図は自動化されてませんので、すべて写真を撮るあなたが決めることですよね。
前回お話したピントについてはオートフォーカスの機能がありますが、マニュアルで合わせることができるようにならなければなりません。
ピントの山を掴む…というやつです。
これは感覚を研ぎ澄ます必要があります。練習が必要ということです。
そして今回お話する露出。
これはフィルム時代からかなり自動化されてきて、機能も非常に良くなってきているのですが、カメラが自動的に判断する値は参考値にしかならないのです。
写真家が自分で決めなければだめということです。
そして決めなければならない値はやはり3つですよね。
シャッター速度、絞り、そしてISO感度の3つですね。
この3つのうち、最初に決めるのはISO感度です。
ISOは小さいに越したことはない…、50とかLとか設定できる機種もありますが、まずは100でいきましょう。
ISOは通常オートの設定になっていることが多く、カメラが勝手にISO感度を調整すると、他の値がつかめず混乱する原因になってしまいます。
ですので、100に固定しましょう。
100のない機種は200ですね。
フィルム時代からISO100というのは露出の基準なのです。
これは頭の片隅に覚えておいてください。
ISOが100や200ではほぼ気になりませんが、それ以上大きくなればノイズが増えてざらついた感じになってきます。
まあ、そのノイズ感がフィルムのようで面白い…という話もあるのですが、ここではとりあえず高精細な写真を撮るために、低い値を推奨します。
そして次に決めるのは絞りです。
前回の記事で絞りにはピントの範囲を決める機能があるとお話しましたね。
背景をぼかすために小さい値で行くか、少し奥までピントがほしいので8とか11でいくか、夜景をビシッと決めたいので、16くらいで行くとか…!
写すもの、どんなイメージにしたいかで絞り値が決まってきます。
いくつにするのがいいのか…、これはKKDですね!感と経験と度胸です!
ISOと絞りが決まれば、シャッター速度(SS)は被写体の明るさで自動的に決まってきます。
ISO100、絞り8、晴れた昼間ならSSは1/250秒!
ISO100、絞り16、工場夜景のライトがわりと明るければSSは1秒!
うん…?SS1秒では手で持って撮れないよね〜!そう、三脚が必須ですよね。
いやー、三脚今日は持ってないよ〜…!
ならば手持ちでぶれないSS1/30秒にするとなると、ISOは3200…。
3200はちょっとノイジーじゃない…!
ならばISO1600でSS1/15秒で挑戦するか、SSは1/30秒のまま絞りを一段明けて8にするか…!
こんな感じで露出を決めていくのですよね。
こうした会話ができるようになることが重要です。
そのためには一人で悶々と撮りに行っててはだめですよね。
工場夜景や花火、そして星景写真など、こうした写真を撮るためにはピントや露出はマニュアルで合わせられないといけません。
でも決して難しいことではなく、基礎理論をちゃんと知っていればできることなのです。
何故かそれをちゃんと教えてくれる講習会やノウハウ本がないのですよね。
理論が入ってくるので、めんどくさいと思われるのでしょうかね。
大事な部分なんですけどね。
なので、OyZはいつも絞りって何?シャッターを見たことある?…と聞くのですよね。
どんなものかわからなければ、数字だけの知識で設定は決められないでしょ!
そして、本質がわかってくれば操作することがどんどん面白くなってくるのです。
マニュアルミッションの車でワインディングロードを駆け抜けるのがどんなに楽しいか…!
車を手足のように扱い、ブレーキ、クラッチ、アクセル、シフトレバー、そしてハンドル、これらを同時に瞬時に意のままに操り、滑り出す後輪をお尻で感じ、的確なカウンターステアでコーナーを立ち上がる…。
機械を使いこなす喜びってあるのですよね。
さあ、カメラを使いこなすのはあなたですよ!
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