TIPS944〜3つが重要

944.前回の記事で、写真の三要素という話が出てきました。
写真の三要素、構図、ピント、露出…ですね。
シャッター速度がどうとかF値がどうとか、ましてやホワイトバランスやオートフォーカスの設定などの、カメラの使い方とは別次元のお話です。
構図が的確でピント位置がイメージ通りで露出が適正であれば、その写真の完成度は極めて高い…と言えるはずです。
ただし、いい写真かどうかはまた別ですよ!
いい写真…、これは見る人それぞれで変わってくると思いますが、OyZが考えるのは心動かされ、ゾクッと来るような写真…。
引き込まれるような、ずっと見ていたくなり、でも奇抜さや派手さはなく毎日見ていても飽きない写真。
そんな写真が撮りたいと常々思っているわけですね。
そして、その写真を作り出すためには三要素をしっかり押さえないといけない。
でもね、サラッと先にも書きましたが、三要素よりももっと最初に、イメージがないと写真は撮れない…ということも覚えておいてくださいね。
イメージを思い浮かべ、それを写真に表すために必要なこととして、三要素があるということですね。
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三要素の一つ目、まずは構図…!
最も自由度が高く、撮影者の感性に左右され、簡単には語れないところですよね。
でも、その構図の中にも3つの要素が出てくるのですよね。
まずは被写体!
主題、メインの被写体はなんですか?
これがわからない写真は極めて難解なものになり、見た人が不安になり、写真の持つ意味が伝わらない…。
でも、アート作品として主題不明な写真もありますが、それを作品として世に出すためには暗黙の意味付け…?のようなものが必要になってきます。
超有名な写真家がよくわからない写真を撮って、あ~これがあの人の作風だね〜…と思わせるという感じですね。
まあ、アマチュアがなかなかできることではありません。
ですので、主題を明確にし、主題にした被写体にどんな気持ちをこめるかを意識することが必要になってきます。
そして2番目は背景をどうするか…ですね。
主題を活かすも殺すも背景が全てです。
ある意味主題より背景のほうが重要と言ってもいいくらい。
特に、花やポートレートなど、主題が明確でも背景の処理によって台無しになってしまうことがあります。
耳の横から木の枝がニョキッと生えていたり、主題より派手な色彩の同じようなものがはっきり写りこんでいたり、主題が埋もれてしまうような背景では写真として成り立たなくなってきますよね。
せっかくの色鮮やかな花なのに背景が地面の土がはっきり写っていたりすれば、植物図鑑くらいでしか使えなくなりますよね。
ごちゃごちゃした背景はボカして何かわからなくするとか、抜け感を作って空間の広がりや明るい空気感を作るとか、背景に目が奪われてしまうような事にならないように、シンプルに整理する必要があります。
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構図の3番めは、これが一番難しいのかも知れませんが、バランスや主題の位置決めなど、いわゆるなんちゃら構図と言われるデザインの仕方のようなもの。
でも、定番の構図を覚えようというのではなく、いかに自分が気持ちのいいバランスで画面をデザインできるか…ということ。
これは2番めの背景の構成なども合わせ、背景に抜けがあれば奥行きのある構図になりますし、被写体の位置で日の丸構図になったり、三分割構図になったりするわけですよね。
対角線に被写体を載せたり、三角形を画面の中に作ったり、気持ちの良いデザインを試行錯誤していく中で自然と定番のなんちゃら構図になっていくのですね。
黄金比…なんて言う方もいますよね。
概ね1:1.618、約5:8…の比率で分割された事を言いますが、被写体を真ん中から少しずらし背景の空間をこの比率にするとか、被写体そのものをこの比率で分かれるようにピントの位置や光の当て方で調整するとか…。
誰もが気持ちがいいと思うデザインのバランス配分ということなのですね。
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さて、構図はこのくらいにして、次の三要素はピントですが、すでに構図のところでもピントの位置…なんて話が出てきましたよね。
ピント…、なにそれ…?という方もいるかも知れません。
ほとんどのカメラがオートフォーカスでピントを合わせてくれ、普通に記念写真や風景写真を撮っているレベルではほとんど気にしなくていいといっていいでしょう。
でも、撮りたい被写体に思いを込め、背景をうまくぼかし、被写体の立体感を強調する…、なんてことをやろうとすれば、ピントをカメラ任せにはできなくなってきます。
ピントの三要素はどこにピントを合わせるか、どの範囲にピントを合わせるか、そしてどこをどの程度ぼかすのか…と言うことになります。
ピントをどこに合わせるか…これはわかりますよね。
一般的には被写体の最も見せたい部分だったり、ポートレートの場合は手前に来る目だったり、花は手前のシベとか…これもセオリーがあるわけです。
でもね、構図のところでもいいましたが、セオリー通りにするのがいい写真ではないはず。
自分でどこに持ってきたいのか、何をどう見せたいのか、ここがポイント!…というところにピントを合わせる。
ちゃんとピントを合わせたいところに合わせて撮ることができますか?
なかなかカメラのオートフォーカス任せでは、思うところにピントが合わない…、なんてことになりかねません。
ちゃんとシャッター半押しでピントを合わせ、そして構図を決めて撮る…という流れが通常ですが、最近のミラーレスカメラのAF性能がぐんぐん上がってきているので、ちゃんとピントの合焦ポイントが思ったところに来ていればそれでもいいでしょう。
でもそれ以前に、ピントが合っているのかいないのか、ファインダーを覗いてちゃんとわかっているのか、いわゆるピントの山を掴む…と言われることができるのが先…。
マニュアルフォーカスでピンとが合う感覚を掴んでください。
これができないとピントが合ってるのかどうかすらわからなくなり、ピンボケ写真を量産してしまう事になりかねません。
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そして、このあたりの話になっていると、カメラのセンサーサイズやレンズの明るさといった機材の価格に直結するスペックによって、そのシビアさと出来具合に差が出てくることになります。
スマホやコンデジなどセンサーサイズが極めて小さいカメラはそれほどピントもシビアではないと言えます。
多少ずれていてもピントが合っているように見える…ということなのです。
でもそれはきれいに背景ボケが作れないとか、ビシッとピントが合って髪の毛一本が見えるような写真は撮れない…と言うことになるわけですね。
まあ、というわけで、深い話になりつつありますが、それは避けたいのでちょっと気分転換で次回につなぎたいと思います…!

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