TIPS850~月を撮る

850.明日は月夜のダリア園に行きます。
月齢的には今日が満月ですが、まあ、まだ明日もほぼほぼまん丸。
お天気がちょっと心配ですが、夜には晴れてくるみたいですので、おぼろ月夜の満月が写せるかなぁ~!
よくお話ししてるのですが、月はオートモードでは撮れません。
まあ、超望遠で画面の半分が月面だったり、測光モードをスポットに変えて月の表面の明るさが測光できれば何とかなりますが、夜景や夜空を撮るつもりの設定ではぼやけた饅頭が写ることになってしまいます。
なぜかって?それだけ月は明るいということなのですよね。
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月の表面は太陽の光が直接当たっているわけですので、昼です。
そう、お昼に撮るときの設定で撮らないといけないのですよね。
それも快晴の直射日光が当たっているのですよね。
EVは…?、14とかです。
ISO100、F8、SS1/250とかでちょうどいい。
まあ、カメラまでの距離と地球の大気の影響とかもありますので、F5.6、SS1/125くらいかもしれませんが、いずれにせよ、明るい昼間の露出と同じ設定なのです。
オートオードで露出補正しても追いつきません。
Mモードの出番なわけですよね。
ちゃんとした露出で撮れば、輪郭もはっきり、クレーターや表面の模様がきれいに写ります。
いつも使ってる望遠レンズで撮れば、結構鮮明な月が写せるはずです。

でも、今回の撮影は月とダリア。
両方をうまく合わせて撮りたいですよね。
これはなかなか難しいです。
月が出ているときは普通地球は夜ですので、昼と夜を一枚に撮らなければならない。
極端な明暗差のあるものを撮るわけですので、どちらに露出を合わせるかを考えねばなりません。
まあ、当然と言えば当然ですが、38万キロ離れた月の明るさを変えるのはまず無理ですよね。
ですので、露出は月に合わせることになります。
地上にある夜の風景に露出を合わせると、月は白く飛びます。
こんな感じですね。
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最初の写真のように月に露出を合わせれば、夜の風景は全てシルエットになってしまいます。
少し距離のある被写体ではどうしようもなく、シルエットでどう表現するかを考えるわけですよね。
ダイヤモンド富士やパール富士の富士山がシルエットになっているのは、どうしようもないことなのですよね。
で、今回は手近なところにある花ですので、明るさをコントロールすることができるはずです。
照明が当たっていれば、それをうまく利用できるかもしれませんし、ストロボを当てて自分で光を作ることもできますよね。

ということで、月夜の撮影にはストロボが必須…ということなのです。
でも。ここでもオートのままではなかなかうまくいかない可能性が高いです。
ストロボをマニュアルで使うなんて、そんなことできるの…?
外付けのクリップオンストロボでは、マニュアル設定で明るさが調整できます。
カメラにおまけでついてくる小さなストロボは、内臓のポップアップストロボと変わりませんので、光量調整もまずできないと思いましょう。
でも、なかなかストロボも純正品は高いので、手が出ない方も多いと思いますが、中華製のマニュアル設定しかできないストロボは数千円で買えますので、おもちゃとして買っておいてもいいかもしれません。

そして、ストロボは被写体に近いところで発光させないと、周囲一面明るく照らしてしまったり、被写体そのものに光が届かないなんてことになってしまいますので、カメラとは離してオフストロボで光らせる無線スレーブが必要になります。
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まあ、いろんなものが必要になってきて大変だぁ…、と思いますよね。
でも、作品を創るということが楽しくなってくれば、いろいろな機材を使うのも面白くなって来ますし、Amazon中華製品さまさま!一昔前ではプロにしか使えなかった高価な機材が、1/10くらいの価格で買えてしまいますので、なんちゃって…でいろいろそろえるのは楽しいものです。
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ストロボの使い方についてはもう無限にありますので、人がどんな使い方をしているのかを観察してください。
そして、自分でもチャレンジ!撮ってすぐ見ることのできるデジカメの特徴を生かし、どんどん撮って見て調節していく。
ストロボの撮影方法はこれしかありません。
月の明るさに合わせた露出で、手前の花にどの方向からどれくらい光を当てるのがいいのか、ストロボの光量をマニュアルで調整し、方向をいろいろ変えてみたりして、影の出方や光の広がりを調整していくのですね。
場合によってはレフ版で反射させた光を作ることもあります。
そしてもう一つ調整するのはホワイトバランスですね。
基本花の色は変えるとおかしいので、それが基準になりますが、月を赤くするのか青くするのか、自由自在にできます。
カラーシフトと言います。


自分で光を作るという作業を始めると、撮影の幅がぐっと広がってきます。
商業写真はほとんどが作られた光の力を借りていると言っていいでしょう。
自然光だけで撮るのも面白いですが、どうしても制約が出てきますし、日が暮れてしまえば撮れなくなってしまいます。
最近では小型で安価なLED照明も手に入るようになってきましたので、撮影の幅がまたぐっと広がったと言えます。
そうした機材を駆使して、誰も撮ったことのないようなシーンを創造することは、とても楽しい作業になるでしょう。
そして、この時にも必要なのは3つの値をどう決めるか…!
常に、ISO、F、SSを意識して、自分で決めていかなければ、オリジナリティーの高い作品は手に入らないのですよね。

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