TIPS848~基礎の階段は1段

848.Mモードで撮ることをお話ししていると、ISO、絞り(F)、シャッター速度(SS)の3つの設定の優先順位をよく聞かれます。
まずはISOは一番小さな値に固定しましょう。
100か200のはずですね。
オートにしていると、ISOをカメラがコロコロ変えてしまい、FとSSの頃合い感がつかめなくなってしまいます。
フィルム時代はISOは100でした。
えーなんで…?
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カメラに入れるフィルムでISO値が決まったのですね。
昔は普通にどこでも手に入るフィルムは、ISO100のカラーか白黒のネガフィルムでした。
写真屋さんに行くと、ISO200や400のフィルムも売ってることがありましたが、写真が趣味の人しか手を出さなかったですね。
ISO32なんて低感度のフィルムもあったりして、でもこれは解像度の高い美術品の複写とかによく使われましたね。
ISO1600のフィルムも大きな写真店に行けば手に入るようになったのが、やはり平成以降ですね。
でもそれ以上のISO感度のフィルムはまず手に入りませんでした。
暗い室内とかで撮るなんて、フラッシュがなければ諦めていたのです。
そして、昨日お話ししていたEVですが、ISO100が基準ですよね。
ISO100、F1.0、SS1/1がEV0…!
写真の明るさの基準はここから始まるのです。
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ISO100…、まあそこそこのお天気のお昼間に撮るのに適した感度です。
くらい曇空とか、夕方になってきたり、木陰の中では絞りを最小にしてもSSが1/15とか、かなり遅くなってしまいますよね。
最近のデジカメはISOをもっと高くして撮ることを普通にしているため、最小絞りも4とか5.6なんてズームレンズも普通に使ってます。
その分SSがどうしても遅くなってしまうのですよね。
そして、SSが遅くなりすぎるー…要は手振れする限界の1/60以下になってしまう~というときは、ISOをちゃんと自分で設定しなおしてあげる。
カメラ任せにせず、自分で設定しなおすところがみそですよね。
いくつにします?
SSが1/30じゃちょっとね…せめて1/125にしたい。
この場合は2段分のEVを稼ぐ必要が出てきますので、ISOは400ですよね。
100→200→400と、2段階感度を上げてあげる。
この関係を理解しておくのが基礎中の基礎!
この部分の話をすっ飛ばしているカメラ講習や教本があまりにも多いのです。
それに輪をかけてデジカメの設定がいろいろできてしまって、よりややこしくなる…。
一段、ISOの一段、絞りの1段、SSの一段、これをちゃんと理解してくださいね。
ファインダーに表示される「+1EV」1段分明るいよーと言ってくれているのです。
それを0にするためには絞りは4→5.6、シャッター速度なら1/125→1/250に一段変えればいいのですよね。
それぞれの1段は以下のように決まっています。
ISO 100↔200↔400↔800↔1600↔・・・・・
絞り 2↔2.8↔4↔5.6↔8↔11↔16↔・・・・・
SS  1/8↔1/15↔1/30↔1/60↔1/125↔・・・・・
この関係、絶対覚えてほしいことなのです。
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デジカメではSSが1/80とか1/100、ISOも160とか250とか設定できてしまいますよね。
これは1段をさらに1/3して、細かく設定できるようにしたもので、フィルム時代ではあまりなじみのない数値なのです。
デジタルになって、できることが増えてややこしくなった例ですよね。
なので、頭の中にはちゃんと1段の数字を記憶してしまってください。
絞り1段開けてとか、シャッター速度2段速くして行こうとか、そんな会話が写真界では交わされます。
1段を理解していない初心者がつまずく瞬間ですよね。
そして3つの値どれでも、1段動かすことにって光の撮り込まれる量が倍になる、または半分になる…なのです。
3つのどの値を変えても、変化量はみんな同じ。
同じだったらどれ変えてもいいじゃん…と思うところですが、そこにこの3つの値の奥深さが出てきます。
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まず、冒頭言ったようにISOは小さな値で固定しました。
次に決めるのは絞りかシャッター速度か…?
これは動きのあるものを撮るか、静止しているものを撮るかで切り替えなけれんばなりません。
動いているものが止まるのは速いシャッター速度ですよね。
ですので、動きを制御したい時はSSを優先的に決めることになります。
走ってくるペットや運動会の撮影も、シャッター速度を決めるのが先ですね。
逆に止まっているもののときは絞りですね。
景色やポートレート、花やお料理撮るときや…ですね。
でもね、一概に決める事ではないのです。
決める基になるのは、どんなイメージの写真にしたいのか。
ここで、イメージが出てきます。
やはり、写真を撮るのにイメージは大事ということですね。
オート設定で撮るということは、このイメージもある程度カメラが決めてしまうということになります。
だから個性のない無難な写真になるわけですよね。
イメージは写真を撮るうえでなくてはならないもの…といつも言ってる所以です!

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