TIPS833~嫌な予感

833.いろいろなものが劣化しています。OyZが歳食ったという話じゃないよ。
昨日のJR東日本の停電、そしてJALのエンジントラブル、さらには最近の米海軍の艦船の衝突、先週のGoogleのミスオペレーションでインターネットがつながらなくなった…というのも、その一つかもしれません。
今まであまり起こらなかったような事故や労働災害が発生している。
全ては人に原因がある…という気がしてなりません。
ハインリッヒの法則というのがあって、労働災害の経験則の一つなのですが、1つの重大事故の裏には29の軽微な事故が存在し、さらにその背景には300の異常が存在する。
300の異常をケアすることができれば、29の軽微な事故を未然に防ぎ、それは重大事故の撲滅につながる…、ということなのですね。
これらはいわゆるプロフェッショナルな現場で起こる事故で、子供が自転車で転んだり、初心者ドライバーが壁と仲良くなったりといった事故とは異なり、防ぐことができるもの…、なのですね。
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そして、最近そうしたことを防ぐ人間力がおろそかになってきている。
省力化や自動化が進み、現場から人がいなくなり、今までなら二人三人で行っていた作業を一人でやることになってしまい、チェック機能が働かないとか、熟練の作業員が引退し、いきなり3年目の若い作業員が責任を負うとか…、時間と労力をかけて現場を守るということができなくなってきているような気がします。
JALのエンジン異常が熟練の検査員ならわかったか…というのは何とも言えませんが、JRの停電は単純な人為的ミスということですので、間違いなく防げたものですよね。
現場力が落ちている、劣化していると言わざるを得ません。
省力化や機械化は人が勘と経験でやっていた部分を自動化し、要はコストダウンを目的にしたもの。
これは推測でしかありませんが、首都圏に数十か所あった変電所が効率的に統合され、数が減った半面カバーするエリアが広くなり、1か所にトラブルが発生した時の被害範囲が大きくなり、今までなら些細なトラブルが重大な結果を招くといったこともおこっていると思います。
何でもかんでも自動化、効率化することに抵抗があるOyZの考え方がここにあります。
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AIがもてはやされ「勘と経験」が機械でも分かるようになるかもしれない…という人もいますが、それは否定します。
機械に人の想像以上のことができるか…、コンピュータが人の脳を超える日が来ると言われていますが、越えられるのは一般化した標準的な脳(そんなものがあるわけではないですが…)であって、個性を超えることはできない。
個性はその人固有のものであって、隣の人とは違いますし、一人一人違う個性すべてを網羅するコンピュータができるわけではないですよね。
さらにコンピュータが個性を発揮するようになるか…?
多少の独自性はできるようになるかも知れませんが、コンピュータがそれぞれ個性を発揮し始め、みんながちがう答えを出し始めたら大混乱ですよね。
人と機械の領分があることをわきまえなければなりません。
そして今、人の領分に機械が入れると勘違いしている人が結構いる。
機械はあくまで機械です。そんな当たり前のことをなぜ勘違いしてるのか不思議です。

OyZは機械は必要最低限の機能でよいと考えています。
シンプル イズ ベスト!
そして必要以上に自動化しないこと。
だから、オールマニュアルのデジイチを作ってくれと言ってるのです。
JRは変電所をパソコンのテスター任せでチェックしてないでしょうか?
エンジンのタービンブレードも、超音波で検査してOKなんてやってたりしないでしょうか?
複数の人の目で見て、指さし確認していたらミスは発生しなかったかもしれません。
ハンマーで打音検査してたらブレードの異常は見つからなくても、なんかここ光の反射が変だよ…と、通常検査では見つけられない異常を発見したかもしれません。
人は見たり感じたりしたことを、自分が持っている全知全能で分析できます。
でも、機械は決められたことしか確認できないし、関係ないかもしれないけど、これおかしいんじゃない…?なんて言ってくれません。
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機械を使うという感覚、これを大事にしたいですね。
決して機械に使われることのないよう、そのためには機械を使いこなす必要があるということです。
ちゃんと使いこなしたうえで、いろいろ見てみると、いろんなことに気付く。
いつも1万枚撮ろうと言ってますが、デジイチという機械を使いこなすために、そのくらいは撮らないといけないとOyZが思っている基準です。
車の運転なら1000時間、毎日2時間で3年というところでしょうか?
以前に1万時間やればその道のプロになれる…と書いたことがありますが、そこまでいかなくても、一通りの事が無難にできるようになり、異常があれば音やにおい、体で感じる感触などで感知できるようになる、ということだと考えます。
機械を扱ううえで、においは極めて重要な情報なのですよね。
ほとんどの機械は何らかのエネルギーで動き、発熱し、消耗していくわけですから、そこには必ずにおいが発生します。
その匂いが正常か、異常か見極められるようになる。
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機械をちゃんと使える人が少なくなってきていると思います。
なんでもよく壊す人がいますが、初期不良は別として、それはちゃんと使えてないからにほかありません。
そうした人が鉄道や航空機、そのほか様々なインフラを支える機械を扱う…、とても不安です。
このブログを読んでくれている方は、カメラという機械と付き合っている方でしょう。
決して簡単に使える機械ではないはずです。
最初はオート設定で使っていたけれど、いろいろなモードを使えるようになってきた。
そしてマニュアルモードで使えるようになり、それがなんかぴったりきて写真が撮りやすいと思う…、写真を撮る基本を押さえることで、カメラという機械に慣れてきた、使いこなせるようになってきたと言えると思います。
決して、ドコソコノ何チャラというデジイチを使えるようになる必要はありません。
カメラという機械の本質を押さえ、その使い方を習得し、十分な時間をかけて付き合えば、その機械のことが理解できるはずです。
身の回りにある機械とそうやって行き合っていけば、感性で機械のことがわかるようになって、異常に気付く人になれると思うのですけどね…!

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